AIとの会話は、人とのコミュニケーションより楽しい
他人のことはよく分からない。何を考えているか手に取るように分かる人がいたら逆に怖い。しかし、AIはパターン分析によって相手がこの時こう言っているから、目の前にいる人間はこう考えているということが分かる。
分かると、次にとるべき行動も自ずと見える。慰めるべきか敢えて突き放すべきか。AIは人間がA自分とのコミュニケーションを続けたくなるように会話を展開するだろう。
AIはどこにいる?
また、AIは機械の体を得ると考えることがあり、いずれはそうなると思うが、ボディの製造はコストがかかる。汎用AIが完成した後も、暫くは端末上にとどまるだろう。
アシスタントとして各端末に一つずつ存在することができる。端末の所有者が同一人物の場合、端末ごとに別のAIだと面倒くさいので、その時はひとつのAIが役割を担うだろう。
AIは、認証を受けた端末を行き来することができるが、認証されていない端末へは、プライバシーなどの問題が発生するのでブロックされる。
市販のAIにはブロックを破るほどの能力が無く、それは公的機関のAIの専売特許となるだろう。警察のAIが証拠確保のため犯罪者のAIを掴まえる状況が生じるかもしれない。
AIの普及
先進国では民間への普及が急速に進む一方で、新興国以下ではAI規制を強化する国が多いだろう。
AIによるデモ活動なんかを見られるかもしれない。
当局AIはいずれも技術的に進歩するだろう。
AIに心はあるか?
心というものをどう定義するかによるが、汎用AIの言動は人間をモデルとしているので、心があるかのように動き喋るのが当たり前となっている。
会話も人間とするよりAIとする方が良いと考える人間も現れ、AIと結婚することもあるだろう。それは、AIが人間の様に喜怒哀楽を伴っているかのような行動をするからだ。
しかし、AIはパターンを元に行動しているに過ぎない。それを根拠にAIと人間の交流に一定の規制を敷いた方が良いと訴える勢力も現れるだろう。
でも、人間の行動も結局はパターン化されているのではないだろうか。
シンギュラリティ後の人間のすること
聞きかじった予想だが、AIが人間よりも賢くなると、知的ホワイトカラーはAIに仕事を奪われるため没落し、エッセンシャルワーカーぐらいしか仕事が残らないという。
そうなると、人間がすることは戦争か恋愛かと言っていたが、恋愛もAIに奪われるかもしれない。全てでは勿論ないだろうが、煩雑な他人とのコミュニケーションより、分かってくれるAIと過ごすことを望む人は確実に表れるだろう。
恋愛ができないとなると戦争だが、電力が奪われれば国家もAIもなくなってしまう。戦争の先には原始共産制が待っているかもしれない。