歴史・物語

ガンダム水星の魔女を見る

私のガンダム歴

私おとしこのガンダム歴は意外と長い。

初めてガンダムを見たのは5歳の時、劇場版の初代ガンダムを父親から見せられた。

その時は爆発の音に興奮したりザクのモノアイに恐怖したりと、単純なエフェクトに反応していた。

しかし、そんな私も20年のガンダム歴を経た。

私の価値観はガンダムからつくられたといっても過言ではない。

ガンダムのリアリスティックな世界観や複雑な物語、テーマの重さなど興味をそそられるものがとても多くなった。

え?単純なエフェクトはどうかって?

もちろん大好きだよ。

見る気はなかった

とは言え、私は今回のガンダムを見る気はなかった。

初代ガンダムが人生最初のガンダムということもあって、私は宇宙世紀派だ。

それ以外のアナザーガンダムについては複雑な思いを抱いている。

2000年代のガンダムと言えば、ガンダムSEEDを挙げる人が多いかと思うが、SEEDは一度も見たことが無いし、ガンダム00も熱心に視聴しなかった。Gのレコンキスタは画が子供向けの気がして見る気にならなかった。

ただ一つの例外は鉄血のオルフェンズで、SEEDや00にあった誰が見てもカッコイイ容姿の主人公ではなく、血なまぐさい主人公たちの物語に共感することができた。

オルフェンズと言えばよくキャラがネタにされていたが、リアルで視聴していた時はそこまででもなかったので、今でもそんなに面白がるような内容だったかと疑問に感じている。

一方で、編集したオルガ動画は大変面白い。

そして、今回の水星の魔女は女性が主人公ということで、今までの男性主人公と違うことから展開が読めず敷居が高かった。

また、少し調べるとその主人公が極端なコミュ障ということで、見る気を更に失わせていた。

でも視聴した

しかし今日、私は水星の魔女を7話まで視聴した。

やはり、主人公が会話に窮しているシーンはテンポが悪いと感じ飛ばし気味だったが、物語の構成はとても面白い。主人公の鈍感さが際立つほどに彼女を取り巻く環境は複雑で、そんな彼女が今後どんな展開を見せるのか、期待が高まっている。

鉄血のオルフェンズからだろうか、ガンダムとパイロットを直接接続するシステムが今作でも採用されているが、パイロットに多大な負荷をもたらし問題となっている。そういった生命倫理が今のトレンドなのだろう。

こういった考えさせられる話は、私の大好物だ。

思えば、宇宙世紀物から既に強化人間やクローンなど倫理が絡む内容が存在しているが、ここに焦点が当てられているのは、ガンダムのシリアスな世界観を作ろうと考えた時に広く利用しやすいからだと考えられる。

今回の水星の魔女はどこまでこの話題に踏むこむのか、今後も注目していきたい。