大艦巨砲主義
建艦競争
オーハン対伊米の戦争後の各国海軍戦力は次の通りです。
旧式戦艦7隻を廃艦にしましたのでトン数は減少しました。
イタリアは次確実に潰すとして、もう一つの仮想敵国フランスとの戦力比は1:2。戦争をするには戦力が不足しています。
また、ド級戦艦の建艦競争も始まっており、超ド級戦艦の登場も遠くありません。幸いオーハンでも14インチ(35.6cm)砲が完成していますので、これを備えた超ド級戦艦を建造します。
艦名 | Lissa級巡洋戦艦 |
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排水量 | 27500トン |
武装 | 14インチ砲4基8門、5インチ砲5基16門 |
速力 | 28ノット |
建造数 | 3隻 |
世界初の14インチ砲搭載艦です。
我が国のドッグでは28500トンまでの艦が作れますので、もう少し排水量に余裕を持たせてもよかったのですが、建造費を少しでもケチりたかったために可能な限りコンパクトにしました。(コンパクトにしたので、当然航続距離は短いし居住環境も劣悪)
これを3隻建造して、間もなく竣工するSteiemark級巡洋戦艦と戦隊を組ませます。史実ではテゲトフ級戦艦4隻を建造するのにゴタゴタがありましたが、この世界線ではイタリアに負けず劣らずの戦いを見せたので議会も国民も寛大なのです。
それから3年後の1912年10月、Lissa級3番艦Slavonianが就役。設計速力を上回り29ノットになったとのこと。傑作艦の雰囲気が早くも漂っていて良い感じです。
ドックがあいたので、前回の戦争で大活躍だったAdria級装甲巡に近代化改装を実施します。
速力を25ノットに増速しディレクターを装備しました。これで後10年は戦えます。
また、1913年には国力の面でイタリアを追い抜きました。
1913年2月、15インチ砲を開発しましたが品質-1なのでスルー。
1913年4月、新型駆逐艦を設計。
艦名 | T3級駆逐艦 |
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排水量 | 1100トン |
武装 | 5インチ砲2基2門、水上魚雷発射管2基4門 |
速力 | 33ノット |
建造数 | 12隻 |
900トン級と合わせて24隻体制を作ります。根拠など何一つなく完全な偏見ですが、まともな駆逐艦が24隻いれば何とかなります。
1913年11月、現行の巡洋艦ではLissa級についていけないので、新型巡洋艦を設計。
艦名 | Zenta級軽巡洋艦 |
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排水量 | 5800トン |
武装 | 6インチ砲6基6門、水中魚雷発射管6門 |
速力 | 30ノット |
建造数 | 3隻 |
先ほどの駆逐艦を引き連れる役割も担ってもらいます。もう1500トン級の駆逐艦を建造できますので、余裕があれば1500トン級駆逐艦も12隻建造したいですね。
フランスとの関係悪化
1914年9月、フランスが海軍の増強を検討中との情報が入りました。フランスを非難し我が海軍を強化することを政府に提案したところ、フランスとの関係がイエローに。
フランスはロシアと同盟を結んでいますが、ドイツとの関係が悪化していますので、この機会を利用して緊張度を上げておきます。うまくいけば、ドイツと連携してフランスを叩くことも可能です。
翌10月には、ならば相互に軍縮しようとフランスから提案が来ました。そんな気は無いので突っぱねます。
1915年1月、カイザーが親善訪問を済ませフランスから帰国しました。緊張度の上昇を受けてすぐさま対応しており、伝統に蝕まれていたかつてのカイザーからは想像もできない素晴らしいお姿ですが、フランスに懐疑的な海軍はフランスを打ち負かすことを提案します。
するとあっという間に緊張度がオレンジの危険域に突入しました。全艦に緊急動員を下令。同時にダメコン訓練を開始します。攻撃訓練は実施しません。
なぜなら、ドイツと協力できればフランスを簡単に海上封鎖することができるため、敵艦を沈めるよりも自艦が沈まないことの方が重要だからです。
また、フランスとの戦力差はほとんどなく、優れた攻撃力に頼らなくても十分勝算があります。そして、戦争中であっても建艦は続けたいので、予算確保のため訓練費を削減したいという思いがありました。
ケチくさ
おまけに、1915年7月には露仏同盟が解消。フランスの覇権主義がロシアとの関係を悪化させたのでしょうか。それとも独墺との戦争には負けると判断したのでしょうか。
史実でも第一次世界大戦でロシアは負けていますので、この判断は正しいと言えますね。
1915年8月、独仏戦争が勃発しました。ドイツ海軍はフランス海軍よりも有力な艦隊を保有しています。我々も一刻も早く便乗したいところです。
1915年11月、戦争は始まりませんが16インチ(40.6cm)砲品質0の開発が完了しました。
煩雑な外交は全て大艦巨砲主義が解決してくれます!
早速16インチ砲搭載艦を設計します。
艦名 | Budapest級戦艦 |
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排水量 | 30000トン |
武装 | 16インチ砲3基6門、5インチ砲16門 |
速力 | 25ノット |
建造数 | 1隻 |
本当は16インチ砲を4基8門にしたかったのですが、建造費が相当かさむのと間もなく戦時に突入する予定なので、コストダウンのため可能な限り排水量を抑えました。16インチ砲搭載艦にしては小型ですが、走攻守揃った艦となるでしょう。
1916年4月、著しい関係悪化を受けてオーハンがフランスに宣戦布告。狙い通りの展開です。イタリアを屈服させられなかった鬱憤はフランスで晴らすとしましょう。
独墺連合対フランス
開戦に伴って艦隊を編成しました。
【オーハン海軍艦隊編成 1916年】
第1艦隊 | 超ド級巡戦3隻、ド級巡戦1隻、軽巡3隻、駆逐艦18隻 |
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第2艦隊 | 巡戦2隻、装甲巡3隻、駆逐艦18隻 |
第3艦隊 | 装甲巡1隻、防護巡6隻、仮装巡洋艦2隻、潜水艦20隻 |
第4艦隊 | ド級戦艦1隻、前ド戦艦6隻、駆逐艦25隻、コルベット10隻 |
高速力を誇る第1艦隊は、その速力で敵を翻弄しつつ自軍に優位な状況を作り敵艦隊を撃滅するのが任務。第2艦隊は中速力ながら歴戦の経験でもって様々な任務をこなします。第3艦隊は敵通商網を破壊するのが任務。第4艦隊は低速艦と旧式艦の混成艦隊で海上護衛を任務とします。
艦隊規模が大きいわけではありませんが、史実日本海軍でもこの頃保有していた超ド級戦艦は5隻、準ド級戦艦が2隻の7隻であったことを考えると、艦隊規模Largeで合計5隻保有は頑張っているかなと思います。
まあ、海軍は相対的なものなので、フランスとの戦力差を見てみましょう。
フランスは北欧と地中海に面していますので、両海域に艦隊がいるのですが、それぞれで圧倒的不利に陥っています。この艦隊規模でも今回は明らかに勝ち戦です。
開戦劈頭、アルジェリア上陸作戦を計画し速やかに実行しました。
開戦2か月目にはドイツと共闘することが正式に決定しました。
圧倒的な戦力差を前に、フランス海軍は戦闘を回避しつづけ、我が方も決定的な勝利を得られないまま時が過ぎてゆきます。
そして、開戦から8か月の1916年12月に講和条約が締結。こちら側が若干の譲歩を得て終戦となりました。
これまた海軍だけの側面で見ると不可解ですが、やはり陸戦で敗北したのでしょう。ナポレオンの再来となる人物がいたのですかね。
短期間での終戦となりアルジェリアも占領できぬまま終わってしまったので、今度はイタリア戦とは違い、勝利となりましたが獲得した領土はありません。
なんとも消化不良な戦いを2回もすることになりました。
明白な勝ちを2回も逃したことで、オーハン海軍では更なる軍拡を推し進めよとの声が強くなったのでした。